やっと、次の曲に進んだ。以前の曲は、ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」。
次の曲も先生に選曲していただき「もみのき」シベリウスに決まりました。
今回もとっても素敵な曲。
私はこの曲は知らなかったのだが、先生が、少し弾いてくださって、とってもいい曲だなと、弾いてみたくなりました。先生が弾くと、とってもいい曲に聞こえます。表現技術が違います。ずっと聞いていたくなるようなやさしい音色。こんな音はまだまだ出せません。
でもいつかはこんな音が出せるようになりたい。と思いレッスンに通っています。
今回は、プライベートでいろいろとあり、精神的にも、肉体的にも疲れていて、あまりピアノを練習する気にならかった。それでもレッスンには休まずに行き、なんの進歩もしてない成果を披露した。先生はうんざりだっただろうが、私としては、それでもピアノを弾く時間は楽しかったのだ。
シベリウス 楽譜(樅ノ木)
「樅ノ木」の作曲家、シベリウスさんは
フィンランドの人で、91歳没年。けっこう長生きですね。
フィンランドがロシア支配下にあった時代に活躍した人です。
日本では明治時代後期から大正時代です。
その時代と言えば、民謡や、琴、三味線などの演奏や歌だったのですかね。
上流階級で、西洋音楽がようやく導入され始めた頃でした。
シベリウスは「フィンランドの国民的作曲家」と呼ばれています。
曲は、北欧らしい透明感と静けさ、自然との一体感がある曲調。
性格は繊細で、内向的。自己批判的で、創作に苦しむことが多かったそう。
酒好きで、特に中年期はアルコール依存やスランプに悩まされたそうです。
アルコール依存、アルコール好きとは、つらいことを、アルコールに逃げていたのですね。
非常に人間らしい一面です。
シベリウスさんはこんな人 たしかに神経質そうですね。

私は、今回は、さっきもお話しした通り、プライベートでいろいろとあり、ピアノにとれる時間はそうなかったのであるが、レッスンは休まずに行こうと決めていた。いくら練習していなくてもレッスンは休まずに行くべきだと思ったのです。
私は、ちっとも練習せず、
先生とのレッスン時間にしか、ピアノに触れていなかった。
1週目は右手だけ、
2週目は左手だけ、
というようなレッスンとなった。
レッスン時間のたった30分ではあるが、ピアノに触れて、自分で音を奏でることが楽しいのだった。
仕事、プライベートでの介護、家事、に大変な中、ピアノのレッスンの時間がちょっとした癒しになっていた。日々のそういった悩みを少しでも忘れて集中できるピアノの時間。そこが大事なのです。
だが、曲が新しくなるとまず、譜読みをしなくてはならない。
譜読みとは、ゆっくり音を確認しながら、右手、左手と別々に練習するのだ。私は、譜読みが苦手なのだった。
ある程度まで弾けるようになるまでが苦手。
片手練習はつまらない。
ある程度弾けるようになってくると急に楽しくなって来るのだが、それまでがそんなに楽しくないのだ。
でもここを乗り越えないと、けっして弾けるようにはならないのだ。
この譜読みの時期を乗り越え、ある程度、弾けるようになってくると楽しくなってくるのだが、ここが踏ん張り所なのだ。
だが、譜読み段階のときには、ピアノに足が向かない。勉強を避ける小学生に似ている。すきな教科、苦手な教科で、好きな教科しか勉強したくない、小学生のようなあの心理なのだ。
この譜読み嫌いはどうしたもんだ。
でも小学生のように、成績を評価されたりはしないのだ。
大人なのだから、お茶でも飲みながら自分のペースで練習すればよいのだ。
曲は、べつにクラシックでなくても、ポップスの好きな歌手の好きな曲を探してきても良い。
スピッツ、浜田省吾、中島みゆき。
楽器屋さんに行くと、楽譜のコーナーがあって、いろいろな楽譜が売っているのだ。そこに行って好きな歌を探してみてもいい。
あせらず、ゆっくりいくしかない。何か月かかってもいいのだ。
YOU TUBE で曲を何度か聞いて、曲を把握する。
曲がどんな曲かがだいたいわかるようになると、譜読みも少し楽になってくる。
そして右手、左手、と片手ずつ、楽に、テンポ早く弾けるようになるまで、とにかく一歩一歩、地道に練習を繰り返すしかない。ここではたいして楽しくはない。
人生の様だ。
つらいことにぶち当たった時に、それでも踏ん張って毎日をやり過ごす。
そんなときの様だ。
そして両手で合わせるのを楽しみにするのだ。いよいよ両手で合わせてみよう!と。
そこで両手でゆっくりと合わせてみると、素敵なメロディーが奏でられる。
弾けたのだ!
ゆっくり、ゆっくりと音を奏でていく。とってもスローなテンポで。
わ、なんとか両手で弾けた!ここでは本当にうれしくなる。
つっかかりもっかかりではあるが、だんだん曲になってくる。
頑張って物事をやった事で、努力が報われたりしたらうれしくなってくるのとおんなじ体験だ。
一曲一曲が、努力の結晶だ。
先生の前で披露すると、恥ずかしながら、音が少し違っていたり、テンポやリズムが違っていたりで、先生が、こうです。。。と、正しいリズムや音を教えてくださいます。そこで自分の、リズムが違っていたことに気付けるのだ。ここが、習っていないと、まちがったまま弾くことになるのだ。
ピアノは自己練習だけでも弾けた気になっているが、実は間違って練習を続けたりすることも多く、そこに気づけないままになっていたりするのだ。
それってもったいない。
私は、ピアノは少しでも早く習うことをお勧めする。
自己練習では、上達が遅いのだ。
ぼやぼやしていると、すぐに年齢を重ねてしまう。
少しでも上達を目指して、思い切ってレッスンに行きましょう。いろいろな曲を弾いてみたいではありませんか。
片手の譜読み練習から、両手合わせての練習、最初はとってもゆっくりと、そして繰り返して弾くうちに少しずつ少しずつ早く弾けるようになって来る。
そうするともうピアノワールドへようこそ・・・という感じに、弾け始めると、うれしくて何度も繰り返し弾きたくなってくる。
何度も弾いているうちに上手くなる。
そうやって一歩一歩地道に進んでいくのだ。
ピアノも鍛錬のたまもの。
きっと自分の努力を実感することができ、弾けるととっても嬉しくなります。
頑張っている自分を好きになれます。弾けた自分をすごいって思えます。そんな体験て、そんなにないですよね。
ピアノを始めて、こんな日々を過ごしてみませんか。

発表会も楽しみです。

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